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騎士様は私のボディーガード

第11章 騎士様、ボディーガードです!

恐る恐る玄関のドアの穴を覗くとスーツ姿の男性が立ってるのが見えた。



あれ? この人って……



私はゆっくりと玄関のドアを開けた。



「おはようございます」



そう挨拶してきたのは身長が高く、黒のスーツをぴしっと着こなしている、眼鏡をかけた男性だった。



「朝比奈さん?」

「俺のこと、覚えていてくださったんですね」



朝比奈さんは、シリウスがボディーガードのバイトをしてお世話になった民間警備会社の社員さんだ。
シリウスはよく「圭吾(ケイゴ)」と呼んでいた。



「はい、覚えてますよ。シリウスが大変お世話になりました」



私が礼を言うと、朝比奈さんは爽やかに微笑んでくれた。



「突然の訪問、すみません。今日はあなたにお話があって来ました。少しお時間頂いてもよろしいでしょうか?」

「あ、はい、大丈夫です。着替えてくるのでちょっと待っててもらえますか」

「ありがとうございます」



私は一旦玄関のドアを閉めると、出かける準備をした。



話って、シリウスのことかな?





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