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騎士様は私のボディーガード

第11章 騎士様、ボディーガードです!

「お待たせしました!」

「美桜さん、朝食は取られましたか?」

「あ、まだです」

「俺もまだ食べてないので、一緒に食べましょう」

「あ、はいっ」



柔らかい表情で微笑む、朝比奈さん。
前に一度会ったときも思ったけど、ボディーガードなのに全然怖くなくて、話していてすごく安心する。
シリウスのことも面倒見てくれたし、頼れるお兄さんって感じ。



「どうぞ」



朝比奈さんは高級感溢れる車の後部座席のドアを開けると、周りを警戒しながら私を車に乗せた。
目的地に着いた時も同じようにエスコートして、なんだか守られてる感じがした。



「いらっしゃいませ」



着いた場所は落ち着いた感じの喫茶店だった。「ここの玉子サンドが美味しいんですよ」と朝比奈さんがおすすめしてくれたので、それを注文することにした。
カウンターではマスターがコーヒーを淹れていて、いい匂いが漂ってくる。



「素敵なお店ですね。落ち着くし、こんなに近くにあるなんて知りませんでした」

「依頼人から教えてもらったんです。それ以来、ここの玉子サンドにハマッてしまって」

「あっ、シリウスもよくそんなこと言ってました、依頼人が食べてたからパンケーキ食べたいとか」



私は思い出してふふっと笑う。



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