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騎士様は私のボディーガード

第11章 騎士様、ボディーガードです!

「良かった、あなたの笑顔を見れて安心しました」

「え?」

「シリウスが心配してたんです、あなたを一人にしてしまうことを」

「!」

「実は、周りの環境があまり良くないことを彼から聞いていましてね。自分が居なくなった後、たまには様子を見に行って欲しいと頼まれたんです」

「!」



シリウス……
まさか朝比奈さんにまで頼んでいてくれてたなんて……



「ありがとうございます。お仕事忙しいのにすみません」

「いえ、気にしないでください。何かあれば力になりたいと俺も思ってるんですよ」



朝比奈さんがにこっと笑う。



「……っ……」



すごく心強い。
朝比奈さんに守ってもらえたら、安心して過ごせそう。
でも警護を依頼するとなると、けっこうかかるんだろうなぁ……。



そう話してるうちに玉子サンドが運ばれてきた。
玉子サンドはふわふわしてとても美味しくて、私もハマッてしまった。



食事が終わると、朝比奈さんは懐から封筒を取り出した。



「こちらはシリウスが今まで働いた分の給料です」

「えっ?」

「自分の世界には持っていけないからと、あなたに預けて欲しいと言っていました」

「……っ……」



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