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騎士様は私のボディーガード

第11章 騎士様、ボディーガードです!

呆然としていると、後ろから「楠さん」と呼ばれた。
振り返ると立っていたのは佐藤さん、鈴木さん、山田さんだった。



「あっ……」



私は三人を前にして身構える。
また何かされるんじゃないかと怯えていたら……



「昨日はすいませんでした!!」



と、声を揃えて謝られた。



「……え?」

「あの、俺たち……悪酔いして、ちょっとやり過ぎたかなぁって反省したんす……」

「嫌な思いさせてすみませんでした!」

「もう二度とあんなことがないように気をつけます!」



私はあまりにも予想外の言葉が返ってきたので唖然とした。



「楠ちゃん……ほんとごめんな。伊藤にガツンと言われて目が覚めたよ」

「!」

「楠ちゃんはもう伊藤の彼女だもんな。ちょっといいなって思ったけど、諦めるわ俺……」

「えっ……」

「大丈夫、伊藤はいい奴だから、何かあったら伊藤に守ってもらいなよ!」

「えっ……あの、私っ……違います! 伊藤さんの彼女じゃ……」



三人は謝ってスッキリしたのか、私の話も聞かずに事務所を出て行ってしまった。




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