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騎士様は私のボディーガード

第2章 騎士様、居候します!?

ここはさっきコスプレ男に触られたところ……
もしかしてあいつ、怪我してる──?



「もしかして誰かに襲われた、とかじゃないですよね?」

「……えっ……」

「最近この辺り物騒なんですよ。強盗に入られた家も何軒かありますし」

「!」

「特に女性の一人暮らしは狙われやすいんです」



警察官にそう真顔で言われて、私は唾を飲み込んだ。



強盗……まさにさっきあいました。
物は取られてないけど、身体は触られました。

でも壁の穴の出現で、コスプレ男はこの世界の人間じゃないかもしれないって思った。
だからもしここで逮捕されたら、コスプレ男は……。



「あの、ご迷惑かけてすみませんでした! 実は私っ……アクション映画が好きなんです! しかもその映画に大好きな俳優さんが出てて、つい興奮して大音量で観ちゃって……。あっ、この血は鼻血なんです! 私、興奮するとすぐ鼻血が出ちゃうんです、あははっ」



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