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騎士様は私のボディーガード

第2章 騎士様、居候します!?

明らかにその場しのぎの嘘としか思えなくて、冷や汗が出た。
警察官も疑いの目で私を見ている。



「……そうですか、わかりました。何かあったわけじゃないなら安心しました」


ホッ……。


「もう近所迷惑になるようなことはしないでくださいね」

「はい、わかりました。すみませんでした」



私は警察官に頭を下げて、玄関の扉を閉めた。



「ふうっ……」

なんとか誤魔化せて良かった。



「興奮すると鼻血が出るなんて、面白い奴だな」



コスプレ男が早速からかってくる。



「あれは誤魔化すための嘘だし!……っと、声抑えなきゃ」

「嘘?」

「あなたのせいなんだからねっ……。私の部屋に不法侵入したうえに、あんな乱闘起こして……本当なら警察に突き出されてもおかしくないんだから!」

「ケイサツってなんだ」

「……悪いことをした人を捕まえる組織」

「俺は悪いことなんて一切してない」

「はあ……」



なんで私、こんな奴庇っちゃったんだろ……。




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