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「ありがとうございますっ……」



なんだか少し照れてしまった。

よくよく考えると、朝比奈さんも白石さんも村上さんもみんなイケメンで、しかも三人に守ってもらえるなんて、こんな機会めったにないからちょっとドキドキしてしまった。



シリウスが女性の依頼人が多いって言ってたけど、それは彼らがイケメンボディーガードとして密かに人気があるからかもしれない。



『なんだよ、ミオ。俺以外の男に目移りするなよ』



ふと、不意にふてくされるシリウスを思い浮かべてしまった。



ないない、目移りなんてしないからっ！



「どうかしましたか？」

「い、いえっ……よろしくお願いしますっ……」



私は三人に頭を下げた。



そして私は帰りも朝比奈さんに家まで送ってもらい、どっと疲れた私はすぐに深い眠りについた。



「おはようございます」



次の日の朝、出勤時間に朝比奈さんと村上さんが部屋の前まで迎えに来てくれた。




「おはようございます、今日からよろしくお願いしますっ……」



私はドキドキしながら、村上さんの後を歩く。
私の後ろには朝比奈さんがついた。
移動時はこうやって、依頼人を前後に挟んで歩くみたい。