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騎士様は私のボディーガード

第11章 騎士様、ボディーガードです!

「ちょっと広瀬さん、飲みすぎですよ!」

「大丈夫よぉ~酔っ払って動けなくなったら、祐司にお持ち帰りしてもらうからぁ~」



そう言いながら、広瀬さんは村上さんの腕にべったり絡み付く。しかし村上さんは顔色ひとつ変えず、チビチビとお酒を飲んでいた。



「てかもうあんた……邪魔だから帰っていいわよ。白石くんに送ってもらえば?」

「えっ……」

「ああ~そっかぁ、そしたら今度は白石くんに襲われちゃうわね~」

「……っ」

「俺はそんなことしませんよ」



白石さんがクスッと笑う。



「どうだか~男はみんなケダモノよ?」

「ケダモノになるのは好きな女の前でだけです、あんな奴らと一緒にしないでください」

「あんな奴らって……アハッ、誰のこと~?」

「伊藤たちです。あなたは彼らが今まで何をやってきたか、ご存知なんですよね?」

「!」



白石さんは核心をついた。
まさかそんな返しをされるとは思わなかった広瀬さんは、酔いが覚めたのか目をパチクリさせている。



まさか作戦って……伊藤さんたちの悪事を広瀬さんから聞き出すことだったの!?




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