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「はっ？ 伊藤がストーカー？ てか広瀬……なんで美桜ちゃん、庇ってんの？ 確かお前、美桜ちゃんのこといじめてたよな？」

「……っ」



私をいじめてたって言われて広瀬さんは黙ってしまう。だから私は……。



「いじめてたんじゃありません、色々理由があったんです！ 広瀬さんはっ……」

「だめ、楠。今は言っちゃだめ」



広瀬さんが私の袖を引っ張る。



「広瀬さん……」

「いいじゃないですか～！ どんな理由があれ、働く者同士が仲良しなのは良いことっすよ！」



そこへ白石さんがフォローに入ってくれた。
お陰でその場は追及されることもなくおさまって、職人さんたちはそれぞれ現場へと向かった。



「ありがとうございます、白石さん」

「いえ、広瀬さんと和解できて良かったです」

「白石……。……がと」

「え？ なんすか？」

「あ、り、が、とって言ってんの！」

「ハハッ、どういたしまして！」



また広瀬さん、素直じゃないんだから……。
でも良かった。
このまま少しずつ、変わっていけたらいいな。



「おやおや、君たちはいつからそんなに仲良しになったのかい？」