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騎士様は私のボディーガード

第12章 騎士様、再会ですか?

私たちは男たちに囲まれて黒塗りの車に乗せられそうになった。



「待ってください!」



そこへ朝比奈さんと村上さんが走って来てくれた。



「あぁ? なんだ、お前ら」



しかしすぐに二人は男たちに囲まれる。



「俺たちは彼女たちのボディーガードです。彼女たちを守る義務があります。彼女たちをどこへ連れていくんですか?」



はっきりと言ってくれた朝比奈さんたちに泣きそうになった。それに私だけじゃなく、広瀬さんも一緒に守ってくれるなんて……。



「ボディーガードだあ? なんだよ、こいつら、命でも狙われてるのかよ」



男たちはガハハッと笑う。



「それなら心配しなくていいぜ、今から行く所は誰も入れやしねぇし、嬢ちゃんたちは俺たちが守ってやるからよ」

「……信用できませんね」

「あぁ!? やんのか、こらぁ!」



男が朝比奈さんの顔に迫っていく。
でも鼻と鼻がぶつかりそうな距離でも、朝比奈さんは動じなかった。
むしろ眼鏡の奥の瞳は鋭い眼光を放っていた。



「チッ……ついてくるなら勝手にしろ。ただし、お前らは家の中には一歩も入れさせねえからな!」



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