騎士様は私のボディーガード
第12章 騎士様、再会ですか?
「……っ……」
私は朝比奈さんと村上さんとアイコンタクトを取る。彼らの瞳からは、必ず助けるという意志が伝わってきた。
朝比奈さん……
村上さん……
シリウスっ……
私たちは高い塀に囲まれた大きな家の中に案内された。増築を繰り返しているだけあって、長い廊下がどこまでも続き、部屋も沢山あった。
「鮫島が来るまで、ここでお待ちください」
私たちを案内してくれた男は丁寧な口調で話す。さっきは怖くて喋ることもできなかったから、少しホッとした。
朝比奈さんたちは家の外に待機している。
でも一日中監禁されるなら、黙ってるわけない。
それまでなんとか逃げて耐えるしか……。
「楠……あんたは私が鮫島の相手してる間に逃げて」
「えっ……」
「鮫島は本当に酷い男なの、女を玩具にしか思ってない。そんな奴のために、あんたが犠牲になる必要なんてないから逃げて……」
「何言ってるんですか……広瀬さんだってそんな犠牲になる必要ないですよ! 一緒に逃げましょう!」
「バカねっ……、一緒に逃げたらすぐ捕まっちゃうでしょ。それに私はいいの、慣れてるから……」
私は朝比奈さんと村上さんとアイコンタクトを取る。彼らの瞳からは、必ず助けるという意志が伝わってきた。
朝比奈さん……
村上さん……
シリウスっ……
私たちは高い塀に囲まれた大きな家の中に案内された。増築を繰り返しているだけあって、長い廊下がどこまでも続き、部屋も沢山あった。
「鮫島が来るまで、ここでお待ちください」
私たちを案内してくれた男は丁寧な口調で話す。さっきは怖くて喋ることもできなかったから、少しホッとした。
朝比奈さんたちは家の外に待機している。
でも一日中監禁されるなら、黙ってるわけない。
それまでなんとか逃げて耐えるしか……。
「楠……あんたは私が鮫島の相手してる間に逃げて」
「えっ……」
「鮫島は本当に酷い男なの、女を玩具にしか思ってない。そんな奴のために、あんたが犠牲になる必要なんてないから逃げて……」
「何言ってるんですか……広瀬さんだってそんな犠牲になる必要ないですよ! 一緒に逃げましょう!」
「バカねっ……、一緒に逃げたらすぐ捕まっちゃうでしょ。それに私はいいの、慣れてるから……」