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騎士様は私のボディーガード

第12章 騎士様、再会ですか?

「あの、鮫島様っ……大変申し訳ございません! この子は初めてなので、まずは私からお願いします!」



広瀬さんがとっさに土下座して鮫島にお願いする。
私は頭を左右に振るしかなかった。



「わかりました。では先にあなたと打ち合わせをしましょうか。ちょうどいいモノが入ったんです、あなたなら気に入ると思いますよ」



鮫島はそう言うと、顎で男に指示を出した。
私は男に連れられ、別の部屋へと連れて行かれる。



「呼ばれるまでここで待ってな。逃げようなんて思うなよ」

「……っ」



閉められた障子の向こう側には、私が逃げ出さないように男が見張っている。
これでは助けを呼びに行くことができない。



どうしよう……
どうしたらいいの?
このままでは広瀬さんが犯されてしまうっ……



「……ふっ……う……」



だめ、泣いてる暇なんてない。
どうするか、考えなきゃ……



塀の外には朝比奈さんたちがいる。
だったらどこかの部屋の窓から助けを呼ぶしかない……



私は部屋の回りを見渡した。
だめだ、この部屋には窓がない。
でも……壁掛けの鏡がある。



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