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騎士様は私のボディーガード

第12章 騎士様、再会ですか?

「いやあっ……!」



その時だった。



突然、
私の真横から人間の腕が伸びてきたかと思うと、男の顔を掴んでギリギリと締め上げた。



「ぐああああっ!!」



男の叫び声が耳をつんざく。
思わず目を瞑ると、



『───ミオに触るんじゃねえっ!!』



聞き覚えのある声が響いた。



「シリウスっ……!?」



私はクルリと体を回転して、壁掛けの鏡を見た。
一体どうなってるのか、鏡からはまっすぐ腕だけが伸びている。



「……シリウス、なの……?」



私は震えた声で問いかける。



『……ああ、ミオ、俺だ、シリウスだ』


「──っ!!」



私は一気に涙が込み上げてきた。



「シリウスっ……!」



繋がった……

私の願い、シリウスに届いた……!



「シリウス、会いたかっ……」

『待て、ミオ。このサイズの鏡からじゃ狭くて通れない。もっと大きな……等身大の鏡はあるか?』

「等身大の鏡……」



そういえば玄関に大きな等身大の鏡があった。



『ミオ、そこまで走れ! そして俺を導いてくれ!』



私は頷き、男を突き飛ばして部屋を出た。





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