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騎士様は私のボディーガード

第12章 騎士様、再会ですか?

「おいっ、女が逃げたぞ! 捕まえろ!」



私が部屋を出てすぐ、別の男たちが追いかけてきた。



ここで捕まったらシリウスに会えないっ……

なんとしてでも、等身大鏡へ行かないと……!!



「おらぁ! 捕まえたぞ!!」

「きゃあっ!」



あと一歩の所で、肩を掴まれて床に押し倒された。



「いやあっ、離して!!」

「クソッ、暴れんな!」



私は這いずってでも、玄関へと行こうとした。
でも複数の男に馬乗りにされ、手と足を縛られて完全に身動きできなくなってしまった。しかも叫ばないように口も布で塞がれる。



「んっ……んんっ……!!」

「とんだじゃじゃ馬だぜ、この状況でよく逃げようと思ったな」

「ああ、でもまずいぞ。今の騒ぎでボディーガードが気づいたかもしれん」

「早く親父のとこに連れていこう」



私の体は担がれて、どんどん玄関が遠ざかってしまった。



シリウスっ……
ごめんなさい……
私、失敗しちゃった……


シリウスっ……



「親父、もう一人の女を連れてきました」



さっきの部屋の前に来ると、中から微かに呻き声が聞こえてきた。



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