テキストサイズ

騎士様は私のボディーガード

第2章 騎士様、居候します!?

「そ……そんなことより、さっきの壁の穴はなに? どうして兵士がいっぱい……向こうはあなたを知ってるみたいだったけど」



好きになるならないの以前に、まずは壁の穴のことだ。



「あれは帝国軍だ。恐らく奴らの同盟国に協力して城を攻めにきたに違いない。俺は陛下を護衛しながら地下水路から脱出していたんだが、不意打ちで魔術師に攻撃され、気づいた時にはここにいた」

「どうしてあの穴に入らなかったの? もしかしたら元の場所に戻れたかもしれないのに」

「お前……俺に死ねと? 帝国軍がうじゃうじゃいたんだ、戻れたとしても殺されるだけだ」

「じゃあ……どうやって元の世界に戻るの? 方法はあるの?」

「確証はないが、もしかしたらまたここに穴が出現するかもしれない」

「えっ……」

「だからミオ、それまでここに厄介になるぞ」



ええっ──!?




ストーリーメニュー

TOPTOPへ