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騎士様は私のボディーガード

第12章 騎士様、再会ですか?

「な、なんだあ、お前っ……一体どこから入って来やがったぁ!!」



突然姿を現したシリウスを見て、男たちは戸惑う。



シリウスはマントを剥ぎ取ると、私の身体を隠すようにかけてくれた。そして口を塞いでる布も外してくれる。



「すぐ終わる。待っててくれ」

「……シリウスっ……」



私は目の前にいるシリウスの青い瞳をジッと見つめた。



本当に……来てくれたんだよね?
夢じゃないよね?



「……うん、待ってるっ……」



涙ぐむ私の頬にそっと触れると、シリウスは優しく微笑んでくれた。



温かい……シリウスのぬくもりだ……



「貴様ら……全員処刑だ!」



シリウスは男たちに振り返ると、腰から剣を引き抜いた。


「あっ……」



シリウスが持っている剣は、なぜか私の部屋に置いてある『シリウス剣』と同じだった。



「変な格好しやがって……やっちまえ!!」



男たちは一斉にシリウスに襲いかかった。



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