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騎士様は私のボディーガード

第12章 騎士様、再会ですか?

私はハッとして、慌てて言い放つ。



「だめっ、シリウス、人は斬っちゃだめっ……!」

「わかってる!」



シリウスは殴りかかってきた男たちの攻撃を素早くかわすと、剣の柄の部分で殴打した。



「ぐわぁ!」



更に拳で殴り、お腹に蹴りを繰り出す。

何十人いた男たちは次々とシリウスに倒され、残るは鮫島一人になった。



「……ほう、なかなかやるではないか」



ずっと黙って様子を見ていた鮫島がニヤリと笑った。
さすがヤクザの組長なだけあって余裕がある。ただの変態男なだけじゃなかった。



「なるほど、西洋の剣か。それならばこっちは……」



鮫島は壁に飾ってある日本刀を取ると、鞘から引き抜いた。



「……っ!」



西洋の剣を持つシリウスと、日本刀を持つ鮫島が睨み合う。
二人の間に張り詰めた空気が漂った。



まさかこんな展開になるなんて……
あの日本刀も本物だろうし、斬られたらシリウスが死んじゃう!



「シリウスっ……」



最初に動いたのは鮫島だった。
鮫島が振り落とす刀をシリウスの剣が弾く。
激しく刃のぶつかる音が部屋中に響いた。



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