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騎士様は私のボディーガード

第12章 騎士様、再会ですか?

私たちはお互いを確かめるように強く抱き合った。



「……本物だよね? 夢じゃないよね?」

「ああ、夢じゃない……本物だよ、ミオ。俺はまたここへ戻って来れたんだ。お前の声に導かれて……」

「シリウスっ……」



私は涙を流しながら、シリウスの温もりを確かめた。



「ミオ……」



シリウスの心臓の鼓動がはっきりと聴こえる。本当に夢じゃないんだって、実感した。



「……ミオ、怪我はないか?」

「うん、大丈夫……」



シリウスに髪を撫でられ、頬を撫でられる。
青い瞳が近づいてきて、私の唇にシリウスの唇が重なった。



「ん……」



シリウスの唇の感触もしっかりある。



「……やばい。今すぐにお前を抱きたい」

「ん……え? ちょっと待って、シリウス」



私は我に返って周りを見た。



きゃ~!

朝比奈さんたちの前でイチャイチャしちゃったよ~っ!!



「そういえば、シリウス……ここに等身大の鏡なんてなかったのに、どうやって来たの?」



確かシリウスは真上から降りてきた。



「ん? 鏡ならあるだろ、上に」

「え?」



シリウスにそう言われて上を見ると、なんと天井が全面鏡になっていた。



しゅ……趣味悪っ!!




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