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「あんたはミオの会社の……」



シリウスはギロッと広瀬さんを睨んだ。



「待って、シリウス……広瀬さんは私を庇ってくれたの！」

「そうか……」

「ふふ、お礼はデート１回でいいわよ？」

「えっ！？」



思わず反応すると、広瀬さんはクスッと笑った。



「冗談よ。彼はあなたしか目に入ってないみたいだから安心して」

「……っ」

「それに今私が夢中なのは祐司なの。さっきも縛られてる私を助けてくれてキュンキュンしちゃった」



そういえば村上さん、広瀬さんを助けたってことはあの広瀬さんの格好を見たってことだよね……。しかも縛られてたからバイブとか抜いてあげたりとか………きゃ～っ！！



「どうしたんだ、ミオ。顔赤いぞ？」

「な、なんでもないっ……」


「とりあえず、残りのヤクザたちが帰ってくる前にここを出ましょう。見つかるとまた厄介ですからね」



朝比奈さんの言葉に村上さんが頷き、先に広瀬さんを連れていく。
私もシリウスと行こうとすると、気を失っていた鮫島が目を覚ました。



「お……お前たちっ……このまま逃げたらどうなるかわかってんだろうなっ……」