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騎士様は私のボディーガード

第12章 騎士様、再会ですか?

鮫島の捨て台詞にシリウスの足がピタリと止まる。



「ああん?」



片目を光らせたシリウスはくるりと踵を返すと、鮫島のもとにズカズカと歩いて行った。



「次こいつらに手を出したら、俺がお前たちを全滅させてやるからな! この家もろとも吹っ飛ばしてやるから覚えとけ!」



そう言ってシリウスは剣の先を鮫島に向けると、青白い稲妻をバチバチと放出させた。



「お、お前は一体っ……」

「俺はエルドラード王国の騎士、シリウスだ。俺から大事なものを奪うやつは、全員処刑してやる!!」

「……あ……ああっ……」



一瞬、悪魔がそこにいるかと思った。
電撃攻撃を食らった鮫島は再び意識を失った。



「シリウスっ……」

「ミオ……大丈夫だ、人は斬っていない」



しれっと言うシリウスに私は苦笑した。



「……守ってくれてありがとう……」



どうしてシリウスが魔法を使えるのかはわからないけど、とりあえず助かって良かった。



ありがとう、シリウス……



それから私たちは、朝比奈さんの運転で会社へと戻ってきた。
鮫島のところから無事に戻っては来たけれど、まだ問題は解決していない。
きっと鮫島のことも社長の耳に届いてるはず。


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