騎士様は私のボディーガード
第12章 騎士様、再会ですか?
「鞄と携帯電話を没収されなければ、ボイスレコーダーで録音できたのに……」
私は朝比奈さんが取り返してくれた鞄を見てため息をついた。あんな目に合ったのに何一つ証拠を残せなかった。
「証拠ならバッチシよ」
「え?」
「ふふ……これよ」
そう言って広瀬さんは制服のポケットからボールペンを出した。
「なるほど、ボールペン型ボイスレコーダーですね」
朝比奈さんが教えてくれる。
「えっ……よく見つからなかったですね?」
「部屋に案内された時に、ボールペンを棚の隙間に転がしておいたの」
「あの時、そんな余裕があったなんて……」
「まあ、三回目だから。鮫島がうちの社長と繋がってるっていう確実な証拠を掴むためには、今しかないって思ったの」
「広瀬さんっ……」
身体を張ってまで証拠を掴んでくれたのは有り難いけど、あんな思いを三回もしたなんてやるせない……。
「なあ、ミオ……」
「ん? どうしたの、シリウス」
「もう我慢できねえ、そいつらぶっ殺していいか?」
「!」
シリウスがめちゃくちゃ怒ってる!!
今度は片目だけじゃなく、両目が不気味に光ってるし、怒りのオーラがメラメラと……!!
私は朝比奈さんが取り返してくれた鞄を見てため息をついた。あんな目に合ったのに何一つ証拠を残せなかった。
「証拠ならバッチシよ」
「え?」
「ふふ……これよ」
そう言って広瀬さんは制服のポケットからボールペンを出した。
「なるほど、ボールペン型ボイスレコーダーですね」
朝比奈さんが教えてくれる。
「えっ……よく見つからなかったですね?」
「部屋に案内された時に、ボールペンを棚の隙間に転がしておいたの」
「あの時、そんな余裕があったなんて……」
「まあ、三回目だから。鮫島がうちの社長と繋がってるっていう確実な証拠を掴むためには、今しかないって思ったの」
「広瀬さんっ……」
身体を張ってまで証拠を掴んでくれたのは有り難いけど、あんな思いを三回もしたなんてやるせない……。
「なあ、ミオ……」
「ん? どうしたの、シリウス」
「もう我慢できねえ、そいつらぶっ殺していいか?」
「!」
シリウスがめちゃくちゃ怒ってる!!
今度は片目だけじゃなく、両目が不気味に光ってるし、怒りのオーラがメラメラと……!!