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騎士様は私のボディーガード

第12章 騎士様、再会ですか?

「……シリウス」

「あ"?」

「俺が許す、ぶっ殺せ」



まさかの村上さんが静かに怒りを露にした。



「よっしゃ、行くぜ、ユウジ!」



シリウスと村上さんは車から降りて会社へと乗り込んで行った。



「えっ、ちょっ……シリウス!?」



シリウスの後を追いかけようとすると、



「惚れるわ、祐司ぃ~! ほら、私たちも行くわよ、美桜!」

「あっ……」



広瀬さん、今『美桜』って……。



「あ、あの、朝比奈さん……どうしたらっ……」

「……全く、あの二人は」



そう苦笑しながら、朝比奈さんも車から降りる。



「行きましょう、美桜さん」

「……っ」



朝比奈さんは優しく微笑みながら、私の隣を歩いてくれる。



朝比奈さんが止めないってことは、大丈夫なんだよね……?



「な、なんだ、君たちは!」



事務所の扉を開けると、ちょうどシリウスが社長を殴る場面が目に飛び込んできた。



「シリウス……!」



殴られた社長はよろめいて机に寄りかかる。



「なっ……あんたら、何してんだ! 社長、大丈夫ですか!? 社長!!」



物音を聞いて、何事かと他の職人さんたちが集まってきた。



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