騎士様は私のボディーガード
第12章 騎士様、再会ですか?
「なんで殴られたのか、わかるよな」
シリウスは再び殴りそうな勢いだ。
「……はっ、なんのことだか……」
切れた口端を手の甲で拭いながら立ち上がり、社長はしらばっくれる。
そして私たちと目が合った。
「……なぜここにいる? 仕事を途中で投げ出すなど、お前たちはまともに打ち合わせもできないのか?」
「打ち合わせ? これのどこが打ち合わせなの?」
広瀬さんはそう言うと、ボールペン型ボイスレコーダーを再生した。
《あっ……ああっ……やめてください、鮫島様っ……どうしてこんなことをっ……。なぜ私たちがこんな辱しめを受けなければいけないんですかっ……》
《……言ったでしょう? あなた方の給料はうちが払ってるんですよ。中條工務店が営業できるのは鮫島組のおかげなんです。労災隠しもデータ改ざんも揉み消してあげたんです、あなた方が私の性奴隷になるのは義務なんですよ》
「!」
鮫島の発言を聞いて、社長の顔は青ざめる。
他の職人さんたちも信じられないといった様子で社長を見た。
てか、労災隠し?
データ改ざん?
そんなことまでやっていたなんてっ……
シリウスは再び殴りそうな勢いだ。
「……はっ、なんのことだか……」
切れた口端を手の甲で拭いながら立ち上がり、社長はしらばっくれる。
そして私たちと目が合った。
「……なぜここにいる? 仕事を途中で投げ出すなど、お前たちはまともに打ち合わせもできないのか?」
「打ち合わせ? これのどこが打ち合わせなの?」
広瀬さんはそう言うと、ボールペン型ボイスレコーダーを再生した。
《あっ……ああっ……やめてください、鮫島様っ……どうしてこんなことをっ……。なぜ私たちがこんな辱しめを受けなければいけないんですかっ……》
《……言ったでしょう? あなた方の給料はうちが払ってるんですよ。中條工務店が営業できるのは鮫島組のおかげなんです。労災隠しもデータ改ざんも揉み消してあげたんです、あなた方が私の性奴隷になるのは義務なんですよ》
「!」
鮫島の発言を聞いて、社長の顔は青ざめる。
他の職人さんたちも信じられないといった様子で社長を見た。
てか、労災隠し?
データ改ざん?
そんなことまでやっていたなんてっ……