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騎士様は私のボディーガード

第12章 騎士様、再会ですか?

「こんなのは……でたらめだ! まさかこれを使って会社を訴えるつもりか?」



ここまで証拠があるのに、社長はそれでも事実を認めようとしない。



「証拠なら他にもあるぜ」



その時、職人さんたちがいる後ろの方から白石さんが歩いてきた。



「証拠だとっ……?」

「二年前、新人の職人見習いに怪我させた件と杭打ちのデータ改ざんの証拠な」



白石さんは書類をバサッと机の上に置いた。



「そんなバカなっ……」



社長はそれを手にとってワナワナと震える。



「これだけ証拠が揃ってればいけるんじゃね?」



白石さんはニカッと笑った。



白石さん……色々調べてくれたんだ!



「……ということですので社長、私たちは……」

「ハハハッ、こんなもの証拠になんてなるものか! 私には鮫島組がバックに……」



その時、社長の胸元からスマホの着信音が鳴った。



「はい、中條……鮫島様!? なっ……取り引きをやめる!? ちょっ、待っ……」



相手はどうやら鮫島からで、通話が終わると社長は顔面蒼白で膝から崩れおちた。



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