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騎士様は私のボディーガード

第2章 騎士様、居候します!?

「俺の魔力が効かなかったからだ」

「へ?」

「魔術師ほどではないが、俺にも魔力はある。大抵のものはその魔力でどうにかなる」

「え……じゃあ、魔力で開かなかったから、嵌められたと?」

「どうしたことか、ここに来てから魔力が使えないんだ」



だからここから出られず、閉じ込められたと思ったんだね。


はあ……これ事情知らなかったら、完全に痛い人だよ。こんな人がこの世界で一人で生きていけるわけない……



「あのね、シリウス。この世界は魔術とか魔力なんてないの。武器だって、所持してたら捕まっちゃうし」

「本気か? じゃあどうやって戦うんだ」

「この世界は平和だから、戦わなくていいの。みんな生きるために働いて、自由に生活してるんだよ」

「平和……か」

「ちなみにドアはこうやって開けるの」




シリウスは玄関のドアノブを回し、外に出た。




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