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騎士様は私のボディーガード

第14章 騎士様、私の両親を紹介します

「んんっ、シリウスっ……」



シリウス……
シリウスが作ってくれた味噌汁ね、お父さんが作ってくれた味噌汁と同じ味がしたの。
だから思わず涙が出そうになっちゃった。



不思議……
あなたは一体どんな魔法をかけたの?



「……このままベッド行くか?」

「だめ、まだご飯食べてないからっ……」



とか言いつつ、期待している自分がいる。
あれだけエッチしたのに、私ってば……。



"~♪"



その時、私の携帯電話の着信音が鳴った。
少し経っても切れる気配がないので、シリウスは名残惜しそうに唇を離す。



「電話、誰から?」

「えっと……」



画面を見ると、知らない番号からだった。



「誰だろう……」

「出てみるか?」



いつもなら知らない番号には出ないんだけど、もしかしたら会社関係かもしれないと、通話ボタンを押した。



「……もしもし」



でも向こうからは何も聞こえない。



「もしもし?」



もう一度言うと、微かに誰かが言葉を発する声が聞こえた。



「ミオ、どうした?」

「なんか喋ってるみたいなんだけど、聞こえづらいの」



その時、



『……美桜、父さんだ』



と、ハッキリとお父さんの声が聞こえた。



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