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騎士様は私のボディーガード

第14章 騎士様、私の両親を紹介します

「お父さんっ!?」



まさか噂をしてたら、連絡が来るなんてっ……なんてすごい偶然なの!



「お父さん、私の番号覚えててくれたんだね! 今どこにいるの? 身体は大丈夫なの?」

『……今は……』



私はお父さんの次の言葉を待った。
でもまた沈黙になってしまう。



「……お父さん、どうしたの? 具合悪い? 何かあった?」

『……』

「ねえ、お父さ──」

『あんたが、秋山の娘か?』



突然、知らない男性の声が聞こえてギクッとした。
秋山はお父さんの名字。
なぜ知らない男性がお父さんと──?



「どうした、ミオ」



隣で心配そうに私を見つめるシリウスと目が合った。



「……なんか知らない人が……」

『そこに誰かいるのか?』

「えっ……」

『いいか、この電話のことは誰にも言うなよ? 言ったら、秋山の命はないと思え』

「えっ!?」

『あとであんたにメールを送る。今日13時までに金を持って、指定する場所に一人で来い』

「!!」

『いいか、無視するなよ? あと、警察にも話すなよ。もし話した場合は──』

「おっ……お父さんは無事なんですか!? もう一度、声を聞かせてください!」



嘘でしょ……
まさか、お父さんが犯罪に巻きこまれていたなんてっ……!




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