騎士様は私のボディーガード
第14章 騎士様、私の両親を紹介します
『……美桜……』
「お父さんっ!」
『……すまない、美桜……私が不甲斐ないばかりに、お前に迷惑を……』
「安心して、お父さん! 必ず助けるから、待ってて!」
そこまで言うと電話は切れてしまった。
「どうしよう、シリウスっ……お父さんが誘拐されたかもしれないの! すぐに助けに行かないと、お父さんの命がっ……!」
「落ちつけ、ミオ。さっきの電話は、誘拐犯からの電話なのか?」
慌てふためく私にシリウスが優しく問いかける。私はシリウスの青い瞳を見つめながら頷いた。
「うん……若い……男の人の声だった。お金持ってこいって……あとで指定場所をメールするって……」
すると、さっきの電話番号からメールがきた。
「S町の……奥村荘? 民宿?」
私は急いでスマホで行き方を検索する。
どうやら奥村荘はここから電車とバスで二時間くらいかかる場所にあるらしい。
「今日の13時までに持ってこいって言ってたから、すぐに出ないと!」
「待て、ミオ」
「だめっ、警察には言わないから! 言ったらお父さんの命がっ……」
するとシリウスは突然、背後から私を抱きしめてきた。
「シリウスっ? 今はそんなことしてる場合じゃ……」
「大丈夫だ、安心しろ、ミオ。お父さんは俺が必ず助ける」
「!」
「お父さんっ!」
『……すまない、美桜……私が不甲斐ないばかりに、お前に迷惑を……』
「安心して、お父さん! 必ず助けるから、待ってて!」
そこまで言うと電話は切れてしまった。
「どうしよう、シリウスっ……お父さんが誘拐されたかもしれないの! すぐに助けに行かないと、お父さんの命がっ……!」
「落ちつけ、ミオ。さっきの電話は、誘拐犯からの電話なのか?」
慌てふためく私にシリウスが優しく問いかける。私はシリウスの青い瞳を見つめながら頷いた。
「うん……若い……男の人の声だった。お金持ってこいって……あとで指定場所をメールするって……」
すると、さっきの電話番号からメールがきた。
「S町の……奥村荘? 民宿?」
私は急いでスマホで行き方を検索する。
どうやら奥村荘はここから電車とバスで二時間くらいかかる場所にあるらしい。
「今日の13時までに持ってこいって言ってたから、すぐに出ないと!」
「待て、ミオ」
「だめっ、警察には言わないから! 言ったらお父さんの命がっ……」
するとシリウスは突然、背後から私を抱きしめてきた。
「シリウスっ? 今はそんなことしてる場合じゃ……」
「大丈夫だ、安心しろ、ミオ。お父さんは俺が必ず助ける」
「!」