騎士様は私のボディーガード
第14章 騎士様、私の両親を紹介します
不思議……。
シリウスに抱きしめられたら、不安な気持ちが少し和らいだ。
それに「お父さんを必ず助ける」と言ったシリウスの自信に満ち溢れた顔を見たら、本当に大丈夫なような気がした。
「ありがとう、シリウス……」
「ちょっと待ってくれ、ケイゴに連絡する」
そう言うとシリウスは自分の携帯電話で朝比奈さんに連絡を取り出した。
朝比奈さんに事情を説明すると、すぐに車で迎えに来てくれるとのことだった。
「電車とバスを待つより早いだろ」
「……でも一緒に行ったら、他の人に話したってバレちゃう……」
「俺たちは民宿の客に紛れて、ミオを見守るつもりだ」
私は不安なまま頷く。
「大丈夫だ、ミオ。俺がついてる」
「うん……」
お父さんのことが心配でたまらない。
声が少し苦しそうだったから、持病の喘息が発症したか、それとも誘拐犯に酷いことされたんじゃないかって……。
その時、また私の携帯電話の着信音が鳴った。
「もしもし!?」
番号も見ずに急いで出ると、
『びっくりした、そんな大きな声出さないでちょうだい、美桜』
「えっ……お母さん!?」
なんと、今度はお母さんからの着信だった。
シリウスに抱きしめられたら、不安な気持ちが少し和らいだ。
それに「お父さんを必ず助ける」と言ったシリウスの自信に満ち溢れた顔を見たら、本当に大丈夫なような気がした。
「ありがとう、シリウス……」
「ちょっと待ってくれ、ケイゴに連絡する」
そう言うとシリウスは自分の携帯電話で朝比奈さんに連絡を取り出した。
朝比奈さんに事情を説明すると、すぐに車で迎えに来てくれるとのことだった。
「電車とバスを待つより早いだろ」
「……でも一緒に行ったら、他の人に話したってバレちゃう……」
「俺たちは民宿の客に紛れて、ミオを見守るつもりだ」
私は不安なまま頷く。
「大丈夫だ、ミオ。俺がついてる」
「うん……」
お父さんのことが心配でたまらない。
声が少し苦しそうだったから、持病の喘息が発症したか、それとも誘拐犯に酷いことされたんじゃないかって……。
その時、また私の携帯電話の着信音が鳴った。
「もしもし!?」
番号も見ずに急いで出ると、
『びっくりした、そんな大きな声出さないでちょうだい、美桜』
「えっ……お母さん!?」
なんと、今度はお母さんからの着信だった。