騎士様は私のボディーガード
第14章 騎士様、私の両親を紹介します
私はバス停から奥村荘までの距離を調べるために、もう一度「S町 奥村荘 廃業」と検索してみた。すると、出てきたのは心霊スポットの記事ばかりだった。
「うそっ……心霊スポットって……」
確かに身代金受け渡しには最適な場所なんだろうけど、まさかそんなところに今から一人で行かなくちゃいけないなんて、と思ったら足が震えた。
「ミオ、大丈夫か? 無理そうなら、俺がバレないように後ろからついていくけど……」
「大丈夫っ……。向こうにはお父さんいるし……それにまだ昼間だから……」
約束の時間が夜じゃなくて本当に良かったと思った。
廃墟探索の動画がいくつかあるけど、どれもみんな夜に探索してるのばかりで、ほんと度胸あるなって思う。
「安心してください、美桜さん。俺たちは別ルートから建物の中に侵入する予定です」
「別ルートですか?」
地図を見てみるけど、バス停から民宿までは一本道しかない。周りは雑木林で、他に道があるようには見えなかった。
「まどろっこしいな」
「美桜さんのお父さんの命がかかってますからね、慎重に行かないと」
その時、私の携帯電話に誘拐犯からメールが入った。
「うそっ……心霊スポットって……」
確かに身代金受け渡しには最適な場所なんだろうけど、まさかそんなところに今から一人で行かなくちゃいけないなんて、と思ったら足が震えた。
「ミオ、大丈夫か? 無理そうなら、俺がバレないように後ろからついていくけど……」
「大丈夫っ……。向こうにはお父さんいるし……それにまだ昼間だから……」
約束の時間が夜じゃなくて本当に良かったと思った。
廃墟探索の動画がいくつかあるけど、どれもみんな夜に探索してるのばかりで、ほんと度胸あるなって思う。
「安心してください、美桜さん。俺たちは別ルートから建物の中に侵入する予定です」
「別ルートですか?」
地図を見てみるけど、バス停から民宿までは一本道しかない。周りは雑木林で、他に道があるようには見えなかった。
「まどろっこしいな」
「美桜さんのお父さんの命がかかってますからね、慎重に行かないと」
その時、私の携帯電話に誘拐犯からメールが入った。