テキストサイズ

騎士様は私のボディーガード

第14章 騎士様、私の両親を紹介します

はっきりとそう言い放った朝比奈さんを見て、金髪男は目を丸くする。



「あーはっはっ! ボディーガード!?」



そして盛大に笑った。



「あははっ! こりゃいいや、面白い! 面白いよ、あんたたち!」



お腹を抱えて笑ったあと、金髪男は私たちにカメラを向ける。



「や、やめてください! なに撮ってるんですか!」

「皆さ~ん、ホームレスの父親を助けるために、ボディーガードを引き連れてやってきた痛い女がここにいますよ~」

「えっ、ホームレス……?」

「なんだよ、あんた。自分の父親がホームレスだってこと、知らなかったのかよ」



金髪男はニヤリと笑う。
でも次の瞬間、シリウスに背後から羽交い締めにされて、首を絞められた。



「ぐあっ!」

「誰が痛い女だ」



シリウスは青い瞳を光らせ、金髪の男の首を締め上げる。



「ぐあああっ! やめっ……しぬ"っ……」

「シリウス、待って! 彼から話を聞きたいの!」



シリウスは不服そうな顔をしたけど、すぐに金髪男を解放した。



「な、なん……だよ……ゲホゲホッ……」

「次何かしたら、命はないと思え」



突き刺すようなシリウスの鋭い瞳に睨まれて、金髪男は震え上がった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ