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騎士様は私のボディーガード

第14章 騎士様、私の両親を紹介します

「娘に迷惑かけるつもりはなくても、こっちには迷惑かかってんだよ」

「どういうことだ?」



シリウスが金髪男に問いかける。



「ここは俺が管理してる土地なんだよ。だけど最近ホームレスが住み着いてるって情報が入ったから見にきたら、こいつが居たってわけ」

「!」



まさか本当にお父さんがホームレスだったなんて……。
じゃあ今までずっとこんな生活をしてたの……?



「こんな情けない姿……お前には見られたくなかった」



お父さんはボソッとそう言うと、頭から毛布を被ってしまった。



「しょうがねえじゃん、おっさん。不法侵入したあんたが悪いんだから。宿泊した分の金は、きっちり娘に払ってもらわねーとな」

「そんなこと、娘に頼めるわけっ……」

「だったらあんたの臓器でも売るか? 腎臓なら二百万で売れるから十分釣りが来るな」

「やめてください!」



私は金髪男を睨んだ。



「お金なら私が払います! だからお父さんに手を出さないでください!」

「だめだ、美桜っ……お前にそんなことさせるわけにはっ……」



お父さんがガバッと毛布から顔を出すと、



「それなら警察に通報しましょうか」



朝比奈さんがにっこり笑いながら言った。



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