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騎士様は私のボディーガード

第14章 騎士様、私の両親を紹介します

「えっ、通報……?」

「不法侵入したんですから、当然ですよね」



そう言って朝比奈さんは携帯電話を懐から取り出す。



「まっ……」

「待て!!」



私よりも早く止めたのは金髪男だった。



「警察はやめろ」

「どうしてですか? 何か警察に通報して困ることでも?」

「……っ」



金髪男の目が泳いでいる。
明らかに怪しい。



「お前……本当にここの管理者なんだろうな?」



シリウスがじろりと金髪男を睨み付けながら、ポキポキと拳を鳴らす。



「はあっ……今度もうまく騙せると思ったのに、ついてねーわ!」



なんと、金髪男があっさり白状した。



「そうだよ、俺は管理者でもなんでもねーよ、ただの廃墟マニアだ」

「なっ……」



それを聞いて開いた口が塞がらない。



「廃墟マニアとしては、ここを荒らされるのが嫌だったんだよ」



金髪男はふてくされながら言う。



「じゃあ……お金を払う必要も、お父さんが逮捕されることもないんだ……」



私は安心して、床にへたりこんだ。
お父さんもホッとした表情を浮かべている。



もし朝比奈さんが気づかなかったら、とんでもないことになっていた。




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