『騎士様は私のボディーガード』第14章「騎士様、私の両親を紹介します」　286ページ

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騎士様は私のボディーガード

第14章騎士様、私の両親を紹介します

「あ？廃墟マニアだ？やっぱりお前……死に急ぎたいらしいな」

チラッと見ると、怒りのオーラを纏ったシリウスは今にも金髪男を処刑してしまいそうだった。

「ちょっ……！こいつマジやばいって！」

金髪男は一気に青ざめ、朝比奈さんに助けを求めようとするけど、

「不法侵入に、誘拐未遂ですか……さあて、あなたをどう料理しましょうかねぇ」

メガネのブリッジを押し上げて、冷笑する朝比奈さんもやばかった。

「わ、悪かった……謝る！謝るから！ごめんなさい！もう二度としません！あとこれも返します！」

金髪男は私とお父さんに土下座して謝ると、コンビニで買ってきた食料を返却してきた。

「……えっと……」

確かに私たちを騙したのは許せない。
でも彼が連絡してこなければ、私はお父さんと会えなかった。

「……いや、謝らなければいけないのは私もだ。いくら前に世話になったからといって、勝手に寝泊まりするなど、するべきじゃなかった。そのせいで美桜やあなた方にまで迷惑かけてしまって……本当にすまない」

「お父さん……」

お父さんはそう言うと、金髪男と同じように土下座した。