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騎士様は私のボディーガード

第14章 騎士様、私の両親を紹介します

「お父さん!!」



私の叫び声で、シリウスと朝比奈さんが慌てて戻ってきた。



「ミオ!!」



廊下に出たところで、シリウスと目が合う。
でも金髪男は近くにあった家具をなぎ倒すと、進路を妨害した。



「やめて、離して!」



金髪男は私の腕を強く掴んだまま、階段を駆け上がる。その先にはさっき見た、等身大の鏡があった。



「やめてっ……やだ!!」



この鏡には近づきたくないのにっ……。



「へへっ、あんたにも鏡の中の世界を味合わせてやるよ!」

「!?」



その時、等身大鏡に私の姿が写ったかと思うと、後ろからドンッと背中を押された。



「……っ!?」



私の身体は鏡にぶつかる──かと思いきや、何の抵抗もなく、すり抜けた。



しかも周りは暗闇。



「え───」

「ミオっ!!」



振り返ると、光の中から私に手を伸ばすシリウスの姿が見えた。



「シリウ──」



でもそれさえも、一瞬で暗闇に塗りつぶされてしまった。



「シリウスっ!!」



ここはどこなの?
真っ暗で何も見えない!



「やだっ……シリウスっ……お父さんっ……朝比奈さんっ……」



みんなの名前を呼ぶけど、返事が返ってこない。
何も見えないし、何も聞こえない。



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