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騎士様は私のボディーガード

第14章 騎士様、私の両親を紹介します

「うそっ……やだ、私っ……どうなっちゃうの!?」



闇の恐怖が襲ってくる。
怖くて、怖くて、気が狂いそうになる。



「シリウス……助けてっ……シリウスっ……!」



身を小さくしながら、何度もシリウスの名前を呼んだ。



きっと大丈夫、シリウスならすぐに助けてくれるはずって……自分に言い聞かせて。



それからどれくらい経ったんだろう。
なんとなく顔を上げると、遠くの方でぼんやりと光が見えた。



「……シリウスっ!?」



私はすぐにその光に向かって走った。
やっぱりシリウスが助けにきてくれたんだって思って、目に涙を滲ませながら光の中に飛び込んだのに、その先にシリウスはいなかった。
朝比奈さんもお父さんもいない。
ううん、それ以前に「ここはどこ?」と思うくらい、そこは全く別の場所だった。



「……なに、ここっ……」



そこは冷たい石の壁に囲まれた部屋みたいな場所だった。しかも鉄格子があって、なんだか牢屋みたいに見える。



「寒っ……」



その時、ビュウウッとどこからか冷たい風が吹いてきて、身体がゾクリとした。



しかもカツンカツンと誰かが歩いてくる音がして振り返ると───そこには黒いローブを纏った何者かがいた。



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