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騎士様は私のボディーガード

第14章 騎士様、私の両親を紹介します

「……あなたは……?」



背格好は私と同じくらい、フードからは銀色の髪が見えていることから、女性だとすぐに気づいた。でも肝心の顔はフードで見えない。



更に女性の後ろから、同じく黒いローブを纏った人物が現れた。背は女性よりも高く、ガタイがいいから男性なんだと思う。
その人は鉄格子を開けると、中に入ってきた。



「……っ」



彼はズンズンと歩いてきて、私を見下ろすくらい近づいて立った。顔はなんとなく見えるけど、瞳が怖くて直視できない。



「あの……あなたたちは一体?」



だけど勇気を振り絞って話しかけてみた。
ここはどこで、あなたたちは一体誰なのか?



「……」



でも答えは返ってこなかった。
なんだか不穏な空気が漂って、嫌な感じがした。



「あの……」

「あんたは何も知らなくていい」



そう言われた瞬間、私は男に抱きしめられた。



「!!」



男は強い力で私を抱きしめたまま、私の顎を掴んで顔を近づけてきた。



「やっ……やめ───んうっ!」



抗う間もなく、キスされる。
そして───何かが、口の中に流れてきた。



「!?」



私はそれをゴクンと飲んでしまった。



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