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騎士様は私のボディーガード

第14章 騎士様、私の両親を紹介します

「そりゃ心配するだろ、ミオを守れなかったんだからっ……」



シリウスは悔しそうな顔をする。



「正直、鏡の中に入って無事だったとは思えない。向こう側の世界に導くものがなければ、闇の中に放り出されるからな」

「!」



闇の中……
だから私、ずっと暗闇の中にいたんだ。



導くもの……光?
あの黒いローブを纏った二人が、私をあの世界に導いたの?
一体なんのために?



「……ごめん、なんだか疲れちゃった。これ以上は話したくない」



私はシリウスから目を反らした。



だめなの、シリウス……
なぜだかわからないけど、本当のことが言えないのっ……



「シリウス、美桜さんも疲れているでしょうし、詳しい話はあとにして、とりあえず病院に行きましょう」



ごめんね、シリウス……



それから私たちは無言で車に乗り込んだ。
朝比奈さんの運転で、近くの病院へと向かう。



「お父さん……」



医者の話によると、お父さんは栄養不足で倒れたとのことだった。2、3日入院すれば退院できるみたい。



「シリウス、私病院に泊まるから、アパートに帰っていいよ」



また私は思ってもないことを言う。




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