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騎士様は私のボディーガード

第14章 騎士様、私の両親を紹介します

「だから俺は許さねえ……ミオを守れなかった自分も、ミオをこんな風に泣かせた奴も」

「!」



私はいつの間にか泣いていた。
それをシリウスは切ない表情で涙を拭う。



「待っててくれ、ミオ。俺がお前を必ず助けてやる──」



そう言うと、シリウスは私が言葉を発するよりも早く唇を塞いだ。



「んっ……」



シリウスの熱い舌が入ってくる。



「……ん……んんっ……」



強引に腰を引き寄せられて、より深いキスで唇を覆われる。



「……んっ……ふ……」



僅かな間でも触れられなかった分、身体が疼いてしまう。



ああ、シリウスっ……
私の言葉が本心じゃないって、わかってくれたんだね……!
私の異変に気づいてくれたんだっ……



「……身体は正直だな、俺が欲しくてたまらないって顔してる」

「……そんなことっ……」

「帰ったら続き、しような?」



最後に軽くチュッとキスをして、シリウスは私から離れた。
そしてちょうどドアを開けて入ってきた朝比奈さんに「ミオを頼む」と言うと、病室から出て行った。



「シリウスっ……」

「シリウスはあなたをこんな風にした原因を突き止めるため、廃墟マニアの男を探しに行きました。なので俺がシリウスに代わって、あなたのことを全力でお守りします!」



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