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騎士様は私のボディーガード

第1章 騎士様、降臨です!?

「彼氏とデートか……」



昨日もそう言って、私に仕事を押し付けてきた広瀬さん。



「確かに彼氏いない歴23年だけど、そこまで言わなくても……!」



私は一人悔しくなって、パソコンのキーボードを荒々しく叩いた。



「あれ、美桜ちゃん、まだいたの?」

「あっ……伊藤さん、おつかれさまです!」


現場に直行直帰だった職人の伊藤さんが事務所に入ってきた。


「残業?」

「すみませんっ……あと一時間くらいで」

「いいよいいよ、そんなん月曜でいいから、もう帰りな」

「えっ」

「女の子がこんな遅くまで一人で残業してたら危ないし、社長には俺から言っておくからさ」

「あ……ありがとうございます!」



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