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騎士様は私のボディーガード

第14章 騎士様、私の両親を紹介します

そっか……シリウスが朝比奈さんたちを信頼するように、王様や他の騎士仲間たちのことも信頼しているんだ。だから私を助けに来ることができた。



私、バカなこと考えちゃったな……。
自分さえ我慢すればいいだなんて、そんなの余計にシリウスを悲しませるだけなのに……。



「シリウスの気持ち、受け止めてあげてくださいね。本心ではないにしろ、美桜さんに冷たくされて凹んでるでしょうから」

「えっ……」



確かに『触らないで』とか『異世界に帰っていいよ』とかひどいこと、たくさん言っちゃったもんね……。元に戻ったら、さっきみたいな濃厚なキス以上のこと、求められそう……。
腰が立たなくなるまでされたら、お母さんに挨拶しに行けなくなっちゃう……。



「あっ」

「どうしました?」

「そういえば明日、シリウスを紹介するって、お母さんと約束しちゃって……」



お父さんを一人にはしておけないし、シリウスもいつ戻ってくるかわからない。後日改めた方がいいよね。



「すみません、私、お母さんに電話してきますね」

「俺も行きます」



私は朝比奈さんと病室から出て、ロビーに向かった。



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