騎士様は私のボディーガード
第14章 騎士様、私の両親を紹介します
「それはっ……ごめんなさい……」
もちろん、お母さんが私たちのために頑張って働いてくれてたのは知ってる。
だから私は高校を出てからすぐに就職した。
でも人間関係がうまくいかなくて三年で辞めて、転職活動しながらバイトして、やっと建設会社に転職できたと思ったらブラックで……。
「何があっても踏ん張って、私たちのために働いてくれたお母さんには本当に感謝してる。きっとお父さんもそう思ってるからこそ、今まで私たちに連絡できなかったんだと思う」
お父さんはずっと『不甲斐なくてすまん』と謝ってばかりだった。ホームレスってこと、本当に知られたくなかったんだろうな……。
「私が連絡するなと言ったのよ、甘やかしたらいけないと思って」
「!」
「私も限界だったの……。美桜にも弱いところ見せられないし、頼る人が欲しかった。だから酒井くんと出会って相談に乗ってもらううちに彼を好きになって、この人とならって思ったのに……」
お母さんは額を押さえながら、深く息を吐いた。
「一度、酒井くんと話してみるわ」
やっぱりショック……だよね。
お母さんを支えてくれた唯一の人が信用できない人物だとしたら……。
私だって、お母さんの幸せを願いたい。
もちろん、お母さんが私たちのために頑張って働いてくれてたのは知ってる。
だから私は高校を出てからすぐに就職した。
でも人間関係がうまくいかなくて三年で辞めて、転職活動しながらバイトして、やっと建設会社に転職できたと思ったらブラックで……。
「何があっても踏ん張って、私たちのために働いてくれたお母さんには本当に感謝してる。きっとお父さんもそう思ってるからこそ、今まで私たちに連絡できなかったんだと思う」
お父さんはずっと『不甲斐なくてすまん』と謝ってばかりだった。ホームレスってこと、本当に知られたくなかったんだろうな……。
「私が連絡するなと言ったのよ、甘やかしたらいけないと思って」
「!」
「私も限界だったの……。美桜にも弱いところ見せられないし、頼る人が欲しかった。だから酒井くんと出会って相談に乗ってもらううちに彼を好きになって、この人とならって思ったのに……」
お母さんは額を押さえながら、深く息を吐いた。
「一度、酒井くんと話してみるわ」
やっぱりショック……だよね。
お母さんを支えてくれた唯一の人が信用できない人物だとしたら……。
私だって、お母さんの幸せを願いたい。