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騎士様は私のボディーガード

第14章 騎士様、私の両親を紹介します

シリウス……。
あれから数時間経つけど、シリウスは無事に鏡の中から戻ってこれたのかな……。



『待っててくれ、ミオ。俺がお前を必ず助けてやる──』



そう言って、熱いキスをしてくれたシリウス。



大丈夫だよね?
本当に信じて待ってていいんだよね?

早くシリウスに会いたいっ……!



「……さん、美桜さん」

「はっ、はい!」

「大丈夫ですか?」

「大丈夫ですっ……」



チラッと後ろを見ると、まだ赤いスポーツカーは追いかけてきている。
このままだと、乙姫社長の家にまで着いてきちゃうんじゃ……。



「先程、応援を呼びました。美桜さんは駅で降りて、白石と一緒に電車に乗ってください」

「えっ……朝比奈さんは?」

「俺は囮になります。酒井の狙いはあなたなので、なるべく人混みの多い場所に紛れ込んでください」

「わかりましたっ……」

「大丈夫です。他にも手は打ってありますので、ご心配なく」



朝比奈さんはバックミラーで余裕の表情を見せる。



囮になるなんてかなり心配だけど、でも大丈夫……だよね。
今は朝比奈さんを信じよう。



窓から外の景色を見ると、だんだん建物が増えてきた。車の交通量も多くなって、朝比奈さんは何度も車線変更をしながら進んでいく。



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