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騎士様は私のボディーガード

第14章 騎士様、私の両親を紹介します

朝比奈さんの車が走り出すと、ちょうどさっきの暴走族の集団が通っていき、その後を赤いスポーツカーが走って行った。



大丈夫、こっちには気づいていない。



「美桜さん、こっちです」



私は白石さんに護衛してもらいながら、電車へと乗った。二人がけのシートに白石さんと座って、一息つく。



「囮作戦、大成功ですね」

「はい、ありがとうございますっ……」



本当にみんな私のために動いてくれて、なんてお礼を言ったらいいか……。



「あの、さっきの女性は?」

「ああ、つばきちゃんですか? 彼女はうちの事務員さんです。そういえば紹介してなかったですね」



へぇ……事務員さんなんだ。
けっこう若そうに見えたけど、十代かな?
シリウスは何も言ってなかったけど……。



「つばきちゃんは祐司の彼女なんですよ」

「え、そうなんですか!?」

「そうなんです。あんなに若くて可愛い女の子を彼女にするなんて、祐司にはもったいないですけどね!」



村上さんとつばきちゃんが恋人同士かぁ……うん、お似合いかも。
あ、でもじゃあ、広瀬さんは……。



「しかし、次から次へといろんなことが起きて……大丈夫ですか? 美桜さん」

「はは……ちょっと身が持たないです」



私は苦笑いをした。





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