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騎士様は私のボディーガード

第14章 騎士様、私の両親を紹介します

囮作戦はなんとかうまくいったけど、もしかしたらこの先、アパートや病院、実家で待ち伏せされる可能性がある。



「しばらくは乙姫社長の家で身を隠すといいですよ、あそこなら安全です」

「ありがとうございます……」



まさか乙姫社長の家にまで厄介になるなんて、本当にいいんだろうか……。



「あの……あとで母に電話してもいいですか?」



酒井さんにストーカーされたこと、お母さんに言っておいた方がいいよね……。



「わかりました」

「あと、その……」



モジモジ恥ずかしそうにしてると、白石さんはすぐに察してくれた。



「次の駅で降りて、そこからタクシーで行きましょう。お腹は空いてないですか? コンビニ寄りましょうか? 困ったことがあったら、何でも言ってくださいね!」



白石さんはニコッと微笑んだ。



「ありがとうございます」



ほんと朝比奈さんも白石さんも村上さんも、みんないい人たちばかりだな……。



「じゃあ、俺はここで待ってますね」



次の駅に着くと、私は女子トイレへと向かった。小さい窓から冷たい風が吹き込んで、寒さで身体が震える。
気づけば、もう日が落ちていた。




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