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騎士様は私のボディーガード

第14章 騎士様、私の両親を紹介します

「はあ……」



朝から色々あったなぁ……。
シリウスに朝御飯作ってもらってたら、何年かぶりにお父さんから電話があって、誘拐犯らしき人から「金持ってこい」って言われて、S町の民宿に行くことになったんだよね。
続いてお母さんからも電話あって、シリウスは勝手に「明日挨拶しにいく」って約束しちゃったんだ。



で、私とシリウスは朝比奈さんに協力してもらって、S町の奥村荘まで行った。
そしたら怪しい男がいて、その男の正体は廃墟マニアだった。
廃墟マニアの男の目的は「廃墟を荒らされたくない」ということだったんだけど、なんとシリウスと朝比奈さんが目を離した隙に、私は廃墟マニアの男に無理やり引っ張られて鏡の中に突き落とされてしまった。



鏡の中に入った私は、暗闇の中を彷徨い歩いた。
あの時は本当に気が狂いそうになった。
私どうなるんだろうって怖くて怖くて……。
でも光が見えて、その光に向かって歩いたら、石の壁に囲まれた場所に出て、私はそこで黒いローブを纏った男女に出会った。
確か女の方は銀髪で、雰囲気的に日本人ではなさそうだった。



そして男の方にいきなり抱きしめられてキスをされた私は、口移しで変な液体を飲まされて……気づいたら現実世界に戻っていた。
そしてなぜかシリウスと話す時だけは、本心と逆のことを言ってしまって、シリウスを傷つけてしまうようになってしまった。
それに、鏡の中であったことも言いたいのに話せない。
それはあの変な液体を飲まされたせい?




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