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騎士様は私のボディーガード

第3章 騎士様、違反です!!

「えっ」



目を覚ますと、私の身体はシリウスに後ろから抱きしめられていた。



「ちょ……」



動こうにも腕でホールドされていて身動きできない。
しかも腰辺りに何か固いものが当たってるし!?



どうして!?
いつから!?



完全に熟睡してたからわからないけど、でも絶対に私からシリウスに近づくことはないと思う。



「……っ」



昨日、シリウスには三つのルールを言い渡した。


ルールその一、絶対に私に触らないこと。
ルールそのニ、鎧や剣は身につけずに過ごすこと。
ルールその三、敵が現れても戦わないこと



そのルールを条件に、一緒に住むことを許したのに……



なんでもう破ってんの!?



「シ、シリウス……?」



声をかけるが、返事はない。
代わりにシリウスの寝息が頭上から聞こえた。



寝てるうちに離れないと、また何をされるかわからない。私は身をよじらせて、なんとか脱出しようとした。




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