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騎士様は私のボディーガード

第15章 騎士様、あなたは誰ですか?

美味しい料理を食べて、温かいお風呂に入って、パジャマも貸してもらって、私は部屋のベッドに横になると、すぐにうとうとして寝てしまった。



それからどれくらい経ったんだろう……
ふと目を覚ますと部屋は暗くて、私はしっかりと布団の中に入っていた。



温かい……。
それに背中に人肌の温もりがある。



──ん?
人肌の温もり……?



私は完全に目を覚ました。



うそっ……
誰か隣で寝ている!?



微かに寝息が聞こえてくる。



え、待って……
一体誰が?



まさか、朝比奈さん?
村上さん?



ううん、ありえない。
二人とも彼女いるし……
まさか、白石さん?



てか護衛するとはいえ、添い寝なんてしないよね……



じゃあ、一体誰が……。



「──ん、ミオ……起きたのか?」

「!」



聞き覚えのない、男性の声がする。



うそっ……誰なの?
どうして私と一緒に寝てるの!?



「……どうした?」



布の擦れる音がする。
と、同時に後ろから抱きしめられた。



「ずっと触れたかった、ミオ」

「……っ!」



耳元に響く、甘い声。
知らない声なのに、どこか懐かしくてゾクゾクする。



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