騎士様は私のボディーガード
第15章 騎士様、あなたは誰ですか?
「俺はエルドラード王国の騎士、シリウスだ。それはわかるか?」
私は頭を左右に振る。
「ごめんなさい……」
彼の名前はシリウスというらしい。
しかもエルドラード王国の騎士だなんて、まるでファンタジー世界からやってきましたみたいな言い方……。
その時、何かを思い出しそうになった。
『お前、俺をどうするつもりだ』
『こんな場所に俺を閉じ込めたこと、後悔させてやる』
鎧を身に纏った彼がなぜか私の部屋にいて、私に向かって剣を突きつけている映像が思い浮かぶ。
「……うっ……」
頭が痛い。
思い出そうとすると、何かが邪魔をしてくる。
「ミオ!」
ベッドの上で頭を抱える私を、シリウスが優しく抱きしめてくれる。
「大丈夫か?」
「……っ……」
「無理に思い出そうとしなくていい。きっとこれは、魔術師の仕業だろうからな」
「魔術師……?」
彼が何を言ってるのかわからない。
魔術師なんて言葉を普通に使うなんて……中二病なんだろうか?
せっかくのイケメンなのに残念……。
「ああ、魔術師だ。 ミオ、廃墟で鏡の中に入ったことは覚えてるか? そこでお前は、黒装束の二人組に会ってるはずだ」
黒装束の二人組……?
私は頭を左右に振る。
「ごめんなさい……」
彼の名前はシリウスというらしい。
しかもエルドラード王国の騎士だなんて、まるでファンタジー世界からやってきましたみたいな言い方……。
その時、何かを思い出しそうになった。
『お前、俺をどうするつもりだ』
『こんな場所に俺を閉じ込めたこと、後悔させてやる』
鎧を身に纏った彼がなぜか私の部屋にいて、私に向かって剣を突きつけている映像が思い浮かぶ。
「……うっ……」
頭が痛い。
思い出そうとすると、何かが邪魔をしてくる。
「ミオ!」
ベッドの上で頭を抱える私を、シリウスが優しく抱きしめてくれる。
「大丈夫か?」
「……っ……」
「無理に思い出そうとしなくていい。きっとこれは、魔術師の仕業だろうからな」
「魔術師……?」
彼が何を言ってるのかわからない。
魔術師なんて言葉を普通に使うなんて……中二病なんだろうか?
せっかくのイケメンなのに残念……。
「ああ、魔術師だ。 ミオ、廃墟で鏡の中に入ったことは覚えてるか? そこでお前は、黒装束の二人組に会ってるはずだ」
黒装束の二人組……?