騎士様は私のボディーガード
第15章 騎士様、あなたは誰ですか?
「よく……わからない……。ていうか、私……鏡の中にどうやって入ったんですか?」
鏡の中に入るなんてまずあり得ない。
彼は一体、何の話をしているの?
「……ああ、俺たちはミオのお父さんを助けるために、廃墟になった民宿に行ったんだ。そこでミオは、廃墟マニアの男に無理やり鏡の中に突き落とされた」
「!」
「俺は廃墟マニアの男を捕まえるために、鏡の中に入ってカナメの式神を使って、奴の足取りを追ったんだ」
その時、コンコンと扉をノックする音がした。
「美桜様、シリウス様、温かい紅茶を煎れましたので、リビングへお越しください」
扉が開いて姿を現したのは、メイドの格好をしたツインテールの少女だった。
あれ……?
こんな子、さっきいたっけ?
年配のお手伝いさんはいたけど、確か八時頃に帰ったはずだし……。
「ミオ、リビングでゆっくり話そう」
ちょうど喉が乾いていた私は頷くと、リビングに向かった。
「あっ」
リビングにはここの住人の主、乙姫社長がいた。
「やあ、久しぶりだね、美桜ちゃん」
「乙姫社長、この度は私を泊めてくださりありがとうございます。それに護衛まで……とても助かりました」
乙姫社長は柔らかい表情で微笑む。
相変わらず年齢不詳でイケメンで、乙姫社長の笑顔はこっちに安心感を与えてくれる。
鏡の中に入るなんてまずあり得ない。
彼は一体、何の話をしているの?
「……ああ、俺たちはミオのお父さんを助けるために、廃墟になった民宿に行ったんだ。そこでミオは、廃墟マニアの男に無理やり鏡の中に突き落とされた」
「!」
「俺は廃墟マニアの男を捕まえるために、鏡の中に入ってカナメの式神を使って、奴の足取りを追ったんだ」
その時、コンコンと扉をノックする音がした。
「美桜様、シリウス様、温かい紅茶を煎れましたので、リビングへお越しください」
扉が開いて姿を現したのは、メイドの格好をしたツインテールの少女だった。
あれ……?
こんな子、さっきいたっけ?
年配のお手伝いさんはいたけど、確か八時頃に帰ったはずだし……。
「ミオ、リビングでゆっくり話そう」
ちょうど喉が乾いていた私は頷くと、リビングに向かった。
「あっ」
リビングにはここの住人の主、乙姫社長がいた。
「やあ、久しぶりだね、美桜ちゃん」
「乙姫社長、この度は私を泊めてくださりありがとうございます。それに護衛まで……とても助かりました」
乙姫社長は柔らかい表情で微笑む。
相変わらず年齢不詳でイケメンで、乙姫社長の笑顔はこっちに安心感を与えてくれる。